2012年10月24日水曜日

神戸の至宝 岩波拓哉がついにデビュー

神戸の至宝、岩波拓也がついにJリーグデビューした。
ヴィッセルU-15、U-18や年代別代表で活躍してきただけに、この日をどれだけ待ち焦がれたことか。

岩波の特長は以下のとおり。
・186cmの長身センターバック
・ヘディングは強く、コーナーキックからの得点をとれる
・足下のうまさは歴代の日本代表DFと比較しても屈指のものがある
・ロングフィードやグラウンダーのパスだけでなく、フリーキックでゴールも決める
・神戸の下部組織だけでなく日本代表でも主将を務めるキャプテンシーを持つ

こんなすばらしい選手がなぜ今まで使われなかったのか、おそらく90分戦うスタミナとフィジカルの問題だったのだろう。

清水の1トップの金はファイタータイプではないためバトルは少なく、CBの相棒のグァンソンと上手くマークを受け渡すことで、スタミナ・フィジカル面では消耗しない展開だった。また、神戸のゴールが前半から日影だったこともスタミナ消耗を防いだのかもしれない。後半攻め立てられたため、80分頃からは足をストレッチする仕草がみられたけれど、無事に90分を乗り切り、不安面はほとんど露呈しなかった。
いや、相棒のグァンソンよりもかなり落ち着いていて、安定したプレーぶりだった。

持ち味のフィード、パスについては、前半からボランチや右サイドの茂木があがったところにグラウンダーのいいパスが通っていた。けれそ、右サイドから前線左側へのクロスファイヤとなるフィードが前半にみられなかったのはすこし残念。
後半、フェルナンドが入って2トップになった状態で、右のCBの位置の岩波から、左のFWの位置のフェルナンドへ入ったクロスファイアのフィードはとてもすばらしかった。胸トラップが大きくなってシュートまではうまくいかなかったけれど・・・
田代、都倉の2トップに岩波からのロングフィードなどと・・・妄想してしまうわけです。

このクロスファイアの直前には一時疲れが見えていた岩波だったけれど、自信を取り戻し、気分がよくなったのか、プレーぶりが回復して、すばらしいデビューの90分を終えた。

Football Labのデータによると岩波の守備のCBP16.06でチーム一だった。特徴のパスのCBPは0.98。(CBPの説明はこちら。とにかくポイントが大きいほうがよい)

北本と伊野波のこれまでの守備の平均CBPは北本8.79、伊野波7.89、パスの平均CBPは北本0.57、伊野波0.98。守備の北本、攻撃の伊野波という傾向が見える。

岩波は、清水戦でこの二人以上のポイントを得たのだから十分合格点といえる。もちろんたった一試合であるので、数字上のお遊びということをお忘れなく。

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